思春期外来
女の子の相談しづらいお悩みに真摯に寄り添います
思春期は心身ともに子供から大人へと劇的な変化を遂げる時期となります。女の子は胸が大きく膨らみ、月経が始まるなど初めての経験に戸惑うことも多くあります。肌荒れなど些細なトラブルにも深く悩みを抱え込んでしまわれるお子さんや、性的な行為に興味関心を抱き始めるお子さんなど、思春期ならではのデリケートなお悩みに数多く直面します。精神的にも不安定になりやすい時期だからこそ、親御さんや身近な人には逆に相談しづらい内容も多いのではないでしょうか。そんなときは勇気を出して、専門知識に長けた医師にぜひ相談してみてください。
女性の体のメカニズムをまずは正しく理解することから始めよう
思春期は感受性が豊かで、さまざまな事象に影響を受けやすい時期となります。身体的な成長が著しいため、急激な体重の増減なども起こりやすくなります。特に女性はホルモンバランスが崩れると、それに伴って生理周期が乱れがちとなります。当クリニックでは女性の体の仕組みや生理のメカニズムについて、まずは正しく理解することを重視した指導を心がけております。
よくあるご相談(例)
月経不順
初潮から数年間はホルモンバランスがまだ不安定で未熟です。そのため月経不順が自然に起きやすい環境となります。「生理がこない月がある」「いつもより経血の量が少ない気がする」「生理が始まると体調が悪くなる」など、人によってお悩みになられている内容はさまざまです。
月経痛
月経痛は経血を押し出すために子宮が収縮することで起きます。感じる痛みやつらさは人によって程度が大きく異なりますが、過度な痛みには子宮内膜症などの問題が隠れている可能性もあります。一度ご受診いただき、詳しい検査を受けられることをおすすめします。鎮痛薬や漢方薬を用いて痛みを軽減する治療法もさまざまございますので、無理をして我慢することなくまずはご相談ください。
月経前症候群(PMS)
「生理が来る前になると必ず具合が悪くなる」「無性にイライラしてしまう」「激しく気分が落ち込む」などといったお悩みは実際に診療現場において多く聞かれる声です。このような月経前に起きるつらい症状は月経前症候群(PMS)と呼ばれます。生理のおよそ2週間前頃から数日前にかけて異変を感じるものの、いざ月経が始まると途端に症状が緩和されることが特徴的な疾患です。それゆえ、実際には受診に踏み切れていない方が多くいらっしゃいます。月経前症候群が起きる原因はホルモンバランスによる影響とみられていますが、日常生活に支障が出るほどのレベルとなれば具体的な治療を検討する必要があります。
月経日の移動についてもご相談いただけます
思春期はホルモンバランスの乱れやすさから月経による苦痛を感じやすく、精神的にも不安定になりやすいという特性があります。受験や部活の大会、旅行など、ご本人にとって大切なイベントを控える際には、月経日を一時的にずらす治療も可能です。特にひどい症状にお困りの場合には、本来の力を発揮できず不本意な結果を招くなど、その後のお子さんの精神状態や生活にも深く関わる問題へと発展しやすくなります。低用量ピルを計画的に服用することで、一時的に月経日の移動を図ることができます。月経前症候群による症状などにも大幅な軽減が期待されています。学生時代のかけがえのない日々にお子さんが集中しやすい環境を作り出すためにも、ご興味のある方は医師までご相談ください。
※生理周期が不安定な場合には月経移動が難しいため、お早めにご相談ください。
※月経移動は自費診療となります。 料金 1回3,800円(税込み)
子宮頸がんワクチンの接種を行っております
子宮頸がんとは子宮の入り口にできるがんです。子宮にできるがん全体の約7割を占め、特に20~30代といった若い女性に多くみられやすいという特徴を持ちます。原因としてヒトパピローマウイルス(HPV)16型と18型による感染が挙げられますが、専用のワクチンを接種することにより感染リスクを大幅に下げる効果が期待されています。ご希望・ご相談のある方はスタッフまでお問いあわせください。
当クリニックは基本的に16歳以上の方を対象といたしております
16歳未満の低年齢のお子さんにつきましては原則、小児科への受診が推奨されております。そのため当クリニックでは16歳以上の患者さんからのご相談をお受けいたしております。